なぜ育児休業を取得しようと思ったのか
今後育児休業を取得しようとしている男性が、このブログを読んだならきっと最初にこれに興味を持ったと思います。
女性なら絶対に思わない疑問です。
なぜ育児休業を取得しようと思ったのか、です
理由はいろいろありますが、最大の理由は奥さんの負担を減らしたいと思ったからです。
他にもある細かい理由はまた別の回に書きます。
それをここに書くと、当てはまらない人は関係ないのかと、育児休業の取得をためらう人が現れるかもしれないからです。
その頃ニュースで、ちょうどワンオペ育児が問題になっていた時期でもありました。
奥さんが一人で家事育児をすべてこなして、さらに人によっては正社員として仕事をしている。旦那さんは仕事帰りは飲み歩いていつも遅く、休日は遊びに行くか家でゴロゴロ。奥さんが大変でも知らんぷり。むしろ「ごはんまだ?」とか言い出す始末。
育児休業を取得すれば、家事、育児を二人で均等に分け合って、出来れば奥さんにはたまに「息抜きに外出しててきてね」と言えると思ったのです。
実際には本当に育児を均等にするのは難しいと休業に入ってから気が付きましたが、それはまた別の回で書こうと思います。
現在育児休業4日目ですが、取得して本当に良かったと思っています。
育児休業を取得するメリットとデメリットを以下にまとめてみました。
メリット
奥さんを精神面と肉体面の双方から支えてあげることが出来る
子供と長時間触れ合える
家族の絆が深くなる
自由に使える時間が増える
単純に家事育児が楽しい
デメリット
会社に言い出しにくい
場合によってはキャリアを捨てなければならない
皆から白い目で見られる
周囲から理解されない時がある
手続きが面倒
実は仕事をしていたほうが気楽
自由すぎて時間をもてあます
自分で考えて行動しないと1日があっという間に無駄に過ごす事になる
やっぱり子育てはお母さんが主役なので、お父さんは脇役に徹しなければならないので少し寂しい時がある
こんなあたりでしょうか
メリットとデメリットは裏表の物もあります
例えば自由時間が増えるというのは、言い換えると何をしたら良いのか自分で考えなければならないということです。
会社員を長く続けていると、これが結構きついです。
朝起きていきなりスマホいじるのとかは厳禁。あっという間に半日が終わります。
スケジュール管理という今まで無かった仕事が新たに増えます。
自営業だときっとこんな感じなんでしょうね。業種によるだろうけど。
でも言い換えると良い時間の使い方の勉強にもなっています。
実は仕事をしていたほうが気楽
育児休業を取得する時に意外と多かったのがこの意見です。
子育てという未知の仕事に新たに挑むより、昨日も一昨日もやっていた仕事を明日もやる方が、実は楽です。
人間は変化を嫌います。
仕事である程度裁量が任されているという人でも、仕事の結果まで自由裁量という会社はまずこの世に存在しないと思います。
つまりある程度ゴールがわかっている時点で、進むルートもおおむね決まります。
これが育児休業にはありません。
相手は言葉の通じない赤ちゃん。
なのに仕事は出来て当たり前。
赤ちゃんは意味もなく泣き叫びます。
定時もありません。
残業代も出ません(違う形では支給されます)。
遊びすぎたり、飲みに行ったりするのも控えないと、同僚に見つかるとやばいです。
こう書くとデメリットが意外と多きい事に気づく人も多いと思います。
ですが私は取得する事にしました。
私は38歳で結婚して、40歳ではじめての子供を授かりました。
30代半ばには結婚も子供もおおむねあきらめていたので、はっきり言って今の状態は奇跡です。
結婚してくれた妻と、奇跡的に授かった新しい命に感謝して、結婚する時に誓った「一生大切にします」の約束を守るなら今だと思いました。
仕事のキャリアはまあまあで諦めなければなりませんが、そんなことより家族がずっと大切だと思いました。
人それぞれいろんな価値観があると思います。
ですが迷っている人がいるなら、参考にしていただければと思います。
人生の中で、自分の大好きな家族とこんなにも深く長く触れ合えるチャンスは、なかなか巡ってこないと思います。