エゾリスパパの育児休業日誌

今後育児休業取得を考える男性のみなさんへ

赤ちゃんが産まれた日①

奥さんが産気づいたのは、8月26日の8時5分でした。

予定日は8月23日だったので、3日遅れです。

一昨日のエコーではお腹の中の赤ちゃんの向きが、まだ産まれる時の体勢ではなかったので、産まれるのはまだ先だろうと思っていました。

数日前から奥さんはお腹が痛い日が続いていました。

前駆陣痛と呼ばれるものです。

陣痛というのは出産の約12時間前に起こる10分間隔(出産が近づくと短くなる)で1分間くらい続く子宮の強い痛みです。(ざっくりな説明です)

それに対して前駆陣痛は1時間くらい弱い痛みがずっと続きます。

弱いといっても陣痛に比べての話なので、痛みがある間は辛そうでした。

 

あとこれが1週間続くのかと思うと、ちょっと胸が苦しくなります。

お腹に赤ちゃんがいる間は痛み止めも飲めません。

私が外で仕事をしている間に家事をこなして、夕飯まで作ろうとしてくれます。

今思うと、もっと作り置きができるおかずなんかをたくさん作っておけば良かったと思っています。

私は19:15に帰宅しました。

夕食を作るキッチンで痛みをこらえながら、一生懸命夕食を作ってくれていました。

痛みが強かったのか、椅子に座りながら作業していました。

暑さと痛みでうっすらと汗をかいていました。

痛みに弱い私は、見ているのも辛くてどうか早く産まれてきてほしいと思いました。

 

そうしているうちに、痛みが引いてきたようでした。

ほっと一息つきます。

しかしまたしばらくすると痛みがはじまりました。

頭をなでて、肩をなでて。

「大丈夫か?」

という聞かなくても見たらわかるだろ、というような質問をしていました。

また痛みが引きます。

 

これってひょっとして。

 

「陣痛じゃないの」

 

奥さんに話してみましたが、返事は否定的なものでした。

一昨日の検査でしばらく産まれてこないと言われていたこと、それから私たちが陣痛というものが、どんなものなのかよくわかっていないというのもありました。

 

徐々に痛みが強くなっているようでした。

布団を敷いて奥さんを寝かせます。

もし陣痛ならば、陣痛の間隔を測らなければなりません。

私は取り乱し気味に紙とペンを探します。

落ち着け、落ち着けと言い聞かせながら

2020年8月26日 

20:05

と紙の左上に書きます。

陣痛との長い夜がはじまりました。

 

②に続く